2017年11月30日木曜日

腰痛・肩痛・指関節痛の症状について

腰と肩の痛みは

膝痛に次ぎ多い症状です。腰痛は男女ともに、通院者が多い病気の第二位に、肩こりは女性の、第四位に入っている程です。

腰や肩の痛みを引き起こす原因は

膝と同じく、変形性関節症や関節リウマチが主な原因と言われています。軟骨や骨の変形はどこにでも起こりますし、起こりやすい場所は大きな負担がかかっている場所です。

では「変形性関節症」や「関節リウマチ」以外では

「変形性関節症」や「関節リウマチ」の症状では無い、各部位毎にどのような痛みの症状がおこるかを少し解説致します。
変形性関節症・関節リウマチ以外の痛みの症状「腰・肩・肘」

・腰


「ぎっくり腰」・・・正式には、突発性腰痛症と呼ばれています。重い荷物を持ち上げたり、急に体を動かしたりしたときに、息が出来ない位の激しい腰痛が発症します。別名は、「魔女の一撃」とも呼ばれ、多くの場合は急に負荷がかかったことで、腰椎と椎間板、靭帯や筋肉が損傷した事が原因で起こります。また、大変稀ではありますが、骨粗鬆症が原因で起こる事もあります。

「椎間板ヘルニア」・・・体を急に動かしたり、反対に長時間ずっと同じ姿勢を取っていた事によって、特定の箇所の椎間板に大きな負荷が加わって発症します。椎間板に亀裂が入って中身が飛び出し、飛び出した中身がすぐそばを通っている、神経を圧迫する為に痛みが生じます。突発性の症状と慢性的な症状がありますが、突発性の物は「ぎっくり腰」と診断されます。

「脊柱管狭窄症」・・・椎間板ヘルニアや脊椎がずれてしまう脊椎すべり症などが原因で、脊柱管が狭くなる事で発症します。脊柱管の中には太い神経の束が通っている為、動いた瞬間などに骨が神経を圧迫すると、激しい痛みが起こって歩けなくなったりします。

ぎっくり腰・椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症(坐骨神経痛)が代表的症状です


・肩

「五十肩(四十肩)」・・・正式には、肩関節周囲炎と呼びます。骨と筋肉を繋ぐ腱の老化や、筋肉や腱の疲労による事が原因ですが、原因不明の場合もあります。腕を上げたり廻したりすると痛みが出て、ある高さ以上に腕を上げられなくなるといった、肩の動きが悪くなる症状が出ます。

「変形性頚椎症」・・・首の骨である頚椎が変形して神経に触れる様になった事で、肩や腕に痛みが出て来る症状です。頚椎の変形原因は老化が一番の原因となっています。

四十肩・五十肩が代表的な肩痛の症状です

・肘


「野球肘、テニス肘、ゴルフ肘」・・・投げる動作、振る動作によって、肘に過度の負担がかかり、軟骨が傷ついたり擦り減ったりして痛みが出てきます。通常の場合はスポーツ等の激しい運動を避ければ痛みは軽減し、日常生活に支障はでませんが、ひどい場合は手がしびれて物が持てない状態になります。

肘痛の症状は激しいスポーツ等の結果発症しやすいようです

・指

「外反母趾」・・・幅の狭い靴を履く事等によって足の親指の付け根の骨が内側に向いてしまい、歩くとその部分が痛む症状です。同じ理由で親指が下を向く「槌指」になることもあります。

「腱鞘炎」・・・指の腱と、腱を骨に固定する腱鞘に炎症が起こり、指や手首に痛みが出てきます。原因は指の使いすぎです。

「痛風」・・・多くの場合は、足の親指の付け根部分にはげしい痛みが発症します。「風が吹いただけでも痛いほどの激痛」なので「痛風」と呼ばれます。アルコールの飲みすぎや、カロリーの摂りすぎによって血液中の尿酸値が高くなり、関節腔が結晶化する事によって起こります。

外反母趾・腱鞘炎・痛風が指に発症しやすい痛みの症状です

変形性関節症や関節リウマチでなくても


関節の炎症や変形を伴う病気では、基本的には「薬剤・理学・装具・外科的」療法を組み合わせて治療を行います。

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