2013年9月25日水曜日

日本における緑イ貝の作用の研究発表内容

日本で緑イ貝の作用が解明されたのは、小菅卓夫先生(静岡薬科大学)らの研究が有名です。


奇跡の貝と呼ばれる緑イ貝


小菅先生らは、現地調査や臨床テストで、明らかにリューマチの改善を認めながらも、その薬理作用が説明できない時期が続いていましたが、中国医学によるアプローチによってこの薬理作用を突破することができました。

中国医学では、生命活動の根源に「気・血・水」の交流を置いていますが、言い換えるならば「エネルギーの供給・代謝・排泄」に該当するといえます。

中国医学がリューマチの治療に用いる様々な処方を分析してみた所、寒さや冷えを取り除く作用と、気を補う作用を持つ薬剤の両方が巧に組み合わされているのが分かりました。

緑イ貝の改善作用を「気の補給(補気)」という面から見直して、やっと合理的に解釈する事ができたのです。

補気作用の強い生薬の代表は高麗人参、甘草、黄耆などですが、臨床実験の結果、小菅先生らはこの薬理作用について、補気作用は具体的には脾臓の働きを助けて血液の新陳代謝を促すように働き、脾臓で古い血が処理されると、今度は骨髄に対して新しい血球の産生を促す指令が出されるというフィードバック現象が起こると辿り着きました。

それによって新鮮な血液が供給されると説明しています。

「気・血・水」の滞りのない循環が、リューマチや神経痛の原因を取り除くのであると発表。


そう捉えて考えると、緑イ貝が血の若返りをもたらすとともに、強精剤としても有効であることが理解できました。



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