2017年12月2日土曜日

非変性ⅱ型コラーゲンとはどんな成分?

非変性ⅱ型コラーゲンとはいったい何?

非変性ⅱ型コラーゲンとは、「非変性」「ⅱ型」「コラーゲン」と読んでいきます。非変性状態の、2型の、コラーゲンですので、コラーゲンの一種になります。

コラーゲンとはいったい何?

人間の体は、タンパク質や水、カルシウムなどから出来ていますが、コラーゲンは私達の身体を作っているたんぱく質の一種で、全タンパク質の30%を占めています。コラーゲンは分布している場所や性質によって20種類以上に分類されます。

関節軟骨の主成分は「非変性2型コラーゲン」です


化粧品や美容サプリメント等でおなじみのコラーゲン

このコラーゲンは、多くが1型ですが、1型コラーゲンは体内では主に皮膚や靭帯、腱や骨に分布しています。1型、2型というのは、コラーゲンの種類を表しています。

次に「非変性」のご説明です

非変性とは・・・性質が変わっていないという意味で、生物体内に元々あるコラーゲンは全て「非変性」です。1型コラーゲンも2型コラーゲンも体内にある、生(天然)の状態ならば、非変性コラーゲンなのです。

ところが化粧品や美容サプリメント

これらの中に含まれているコラーゲンは、ほとんどが「変性」コラーゲンです。生物から成分を抽出して製品化する際に、性質が変わってしまっています。物質としては同じ1型コラーゲンでも、人間の肌に含まれる1型コラーゲンと化粧品に含まれる1型コラーゲンとでは、備わって性質が違う訳です。

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要するに「非変性ⅱ型コラーゲン」とは

体内にある2型コラーゲンと同じ性質をもつ、生きた2型のコラーゲンなのです。

体内2型のコラーゲンの特徴

体内では主に「関節の軟骨」に分布しています。関節軟骨は2%の軟骨細胞と98%の細胞外基質から出来ています。細胞外基質の60%~75%が水分、15%~20%が2型コラーゲン、残りがコンドロイチンやグルコサミン、ヒアルロン酸や9型コラーゲン等が占めています。

関節軟骨は水分を除くと

ほとんどが2型コラーゲンで出来ています。ちなみに「細胞外基質」とは、細胞を載せたベットの様なもので、細胞が生きていく為に必要な環境を備えています。

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これまでも「2型コラーゲン」は含まれていました

これまでも「関節の痛みに効く」「軟骨に良い」と宣伝したサプリメントには、2型コラーゲンが含まれていました。しかし、大部分のサプリメントに含まれているのは、「変性」2型コラーゲンであり、体内に存在する物と同じ「非変性」2型コラーゲンではありませんでした。体内にある、生の非変性2型コラーゲン、これとは性質が違う為に、働きも違い、大きな効果が出なかったのです。

「非変性」と「変性」2型コラーゲンの違い

性質の違いは、構造の違いから来ています。関節軟骨の中にある非変性2型コラーゲンは、タンパク質の糸をより合わせてできたひもの様な「トリプルへリックス」と呼ばれる構造をしています。いたるところに大切な目印が付いていて、体内で特定物質として区別が付くようになっています。ところが変性2型コラーゲンはより合わせのひもの部分が「バラバラにちぎれ」大切な目印も無くなった状態です。

バラバラにちぎれて、目印が無くなるわけ

熱処理や加水分解という工程によって、ひもがほどけて糸そのものがきれてしまします。この状態では、タンパク質の働き(栄養素としての働き)は出来ても、非変性2型コラーゲン特有の働きは出来ません。

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臨床試験の現場では

変性2型コラーゲンでは関節炎、特に関節リウマチに、ほとんど効果が無い事が分かっていました。そこで体内にある物と同じ、非変性2型コラーゲンが何とか抽出できないかという試みがスタートしたのです。

ついに・・・アメリカの科学者が

鶏の胸部軟骨から、特殊な方法で非変性2型コラーゲンを取り出す事に成功しました。早速、この非変性2型コラーゲンで臨床試験に臨んだのが、関節リウマチの権威である「ハーバード大学医学部のトレンタム博士」です。

臨床試験の結果

予想をはるかに超える効果が見られました。そのデータが報告、公表されるとサプリメント最先進国のアメリカでは、早速サプリメントが製造され、関節炎に悩む多くの人が、非変性2型コラーゲンを摂るようになりました。

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非変性2型コラーゲンが注目された理由

多くの人に、目覚ましい効果があったという理由からだけではなく、人間の体内に元々あるタンパク質であり、野鳥や他の動物から厳重に隔離された施設で飼育された鶏の胸部軟骨という安全な食品であるため、副作用の心配がほとんど無いからです。

薬物治療が主体の関節炎は

副作用との戦いが日常茶飯事でした。化学合成された薬剤には、必ずなんらかの副作用が出ます。生物由来の薬剤でも、感染症にかかりやすくなるといった副作用が出ます。そこへ、改善効果があるだけでなく、副作用の心配がほとんどないサプリメントが登場したのですから、注目を集めるのも当然だったと言えます。

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