2017年12月12日火曜日

牡蠣(カキ)はコレステロールを調整し、動脈硬化や心臓病を予防し、高血圧にも良い

牡蠣(カキ)に含まれるコレステロール値測定

エビやカニ、牡蠣等にはコレステロールが多いから、高脂血症の人にはあまりよろしくないという、従来の説は正しいのかを検証する為に、帝塚山短期大学の入谷教授達のグループは、今まで従来の方法とは違う、新しい測定法によって、牡蠣のコレステロール量を測定してみました。

その結果

世間一般が思っているよりも、牡蠣にはコレステロールが多く含まれてい無いという事が新たに分かりました。

コレステロールを調整、動脈硬化や心臓病を予防し、血圧にも良い


牡蠣(カキ)のコレステロール値 従来測定法 100g中326mg
牡蠣(カキ)のコレステロール値 最新測定法 100g中76mg


この数値の違いの理由は

従来は、コレステロール値を測定するのに比色法(色の濃さを比較して定量する方法)を使っていたのですが、これだとコレステロールだけでなく、コレステロール同属体で、コレステロールとは少し違う物質までも合わせて測定してしまう為、どうしても高い数値が出てしまっていたのです。

現在の測定法では

ガストグラフィーが使えるので、それらを分離して、コレステロールだけをしっかりと測定する事が出来た結果です。



ミンチ状の牡蠣(カキ)をマウスに与えた実験では

マウスを、3グループに分けて2週間飼育実験を行いました。2週間の実験後にマウスの血液、肝臓中コレステロール、中性脂肪の値を測定比較、コレステロール値の変化も比べています。

《グループ分け》

①普通のえさを与えたマウスグループ
②コレステロールたっぷりのえさを与えたマウスグループ
③コレステロールたっぷりのえさに、ミンチ状の牡蠣(カキ)を5%混ぜて与えたマウスグループ


《コレステロールたっぷりえさの比較結果》

②血中濃度は187。中性脂肪は164。
③血中濃度は150で、②グループより20%低い結果。中性脂肪は102で、②グループよりも26%低い結果。肝臓中の中性脂肪数値は②グループよりも41%低い結果。




中性脂肪が体の中に多いと

中性脂肪が体内に多いと、動脈硬化や心臓病など成人病の引き金になりますが、「牡蠣(カキ)」は中性脂肪を抑える作用がある事がしっかりと確認されました。

更に

脂肪の主な構成成分である脂肪酸の合成を抑える物質が「牡蠣(カキ)」に含まれている事も分かりました。「牡蠣(カキ)」に含まれる多価不飽和脂肪酸が、脂肪酸の合成を阻害する事がつきとめられました。

貝類などに含まれる脂肪酸の合成を阻害する物質

この物質、脳卒中や心筋梗塞を引き起こす可能性がある血栓症の原因になる、血液の凝固を防ぐ作用がある事も発見されています。牡蠣(カキ)を大いに食べて、牡蠣(カキ)サプリメントを活用して、健康増進に取り組んで下さい。


「牡蠣(カキ)」には抗癌作用もある

国立がんセンターの研究室長の実験報告で「牡蠣(カキ)」にも抗ガン物質がある事が確認されています。また、牡蠣(カキ)の生殖器抽出物には、人間をはじめとする哺乳類の血糖を降下させる物質が含まれている事も言われています。

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